不動産用語集
あ行
アプローチ
敷地の入り口から玄関までの通路のこと。アプローチは、敷地を出入りするための通り道としての役割のほか、道路から玄関までの距離をとり、家の中が丸見えになるのを防ぐ視線除けや、街並みや景観に配慮するなどの役割を持つ。
インナーバルコニー
インナーバルコニー(いんなーばるこにー)/ ガーデンルーム
建物の一部が屋外に開かれている空間のことで、ガーデンルームとも呼ばれる。ベランダやバルコニーが建物の外に張り出しているのに対して、インナーバルコニーは建物の内側にあり、屋根があるのが特徴。ベランダやバルコニーよりも雨が吹き込みにくいため、洗濯物を干したり、テーブルやチェアを置いてくつろいだりするスペースとして使われることが多い。
エクステリア
エクステリア(えくすてりあ)
もともとは建物の外壁や外観といった意味だが、日本においては住宅の外まわり全般を指す言葉として用いられることが多い。具体的には建物の外壁や庭、門扉、フェンス、植栽、塀、物置、カーポートなどを含む全体的な景観がエクステリアに当たる。
か行
家事導線
家事動線(かじどうせん)
建物内を人が移動する際の経路を動線といい、家事動線とは、洗濯や炊事、掃除など、家事のための移動経路を指す。
家事動線が短くシンプルであるほど効率よく家事を行うことができる。ただし家事の進め方やライフスタイルは人それぞれなので、自分や家族の生活パターンに応じた家事動線を考えることが、快適な間取りにつながるといえる。
角地
角地(かどち)
2つの道路が交差する角に位置する土地のこと。道路幅にもよるが、2方向が道路に接しているため採光や通風にすぐれており、
設計時に玄関やカーポートの位置を選べるなど自由度が高くなったり、建ぺい率が緩和される場合もある。このようなメリットゆえに一般的に角地の人気は高く、周辺の土地より購入価格が高めに設定されている。
外構
外構(がいこう)
住宅の「顔」となる外まわりのこと。エクステリアと同じ意味で用いられることも多いが、厳密にはエクステリアが住宅の外まわり全体の景観をあらわすのに対して、
外構は建物の外にある門扉、フェンス、植栽、塀、物置、カーポートなどの構造物全般のことをいう。
グルニエ
グルニエ(ぐるにえ)/ アティック
グルニエはフランス語で「屋根裏部屋」という意味。英語ではアティックと呼ばれる。屋根裏を利用したスペースのことを指し、一般に収納に用いられることが多いが、書斎やアトリエ、子ども部屋として利用されることもある。
建ぺい率
敷地面積に対する建築面積(建物の水平投影面積)の割合(%)。
例えば、敷地面積が100平方メートル、その敷地上にある住宅の建築面積が50平方メートルならば、この住宅の建ぺい率は50%ということになる。
建物の建ぺい率の限度は、原則として、用途地域ごとに、都市計画によってあらかじめ指定されている。
勾配天井
勾配天井(こうばいてんじょう)
天井は通常水平だが、傾斜(勾配)をつけたものを勾配天井という。勾配天井では、本来なら屋根裏になるはずのスペースが室内空間の一部となるため、
室内に開放感を出したり、化粧梁を見せたい時などに採用される。また、ロフトを設ける場合や、建築上の制限がある場合などにも勾配天井が用いられることがある。
さ行
セットバック
2項道路(建築基準法第42条第2項の規定により道路であるものとみなされた幅4m未満の道のこと)に接する場合において、建物を建築・再建築する際、道路の中心線から2mとなるよう敷地の一部を後退させることをいう。
なお、セットバックした部分は道路とみなされ、建物を建築することはできない。
た行
仲介手数料
宅地建物取引業者を通して不動産を売ったり買ったり、あるいは貸したり借りたりする場合に、媒介契約にもとづき、宅地建物取引業者に成功報酬として支払うお金のこと。
媒介手数料(媒介報酬)ともいう。
2×4工法/ 枠組壁工法
2×4工法(つーばいふぉーこうほう)/ 枠組壁工法
北米から輸入された木造建築の工法で、2インチ×4インチの角材で組んだ枠に、構造用合板を打ち付けたパネルを用いて組み立てていくもの。
枠組壁工法ともいう。床や壁(面)で建物を支えるため、地震や台風などの力を1ヶ所に集中させずに建物全体で受け止めることができ、耐震性にすぐれているとされる。また、隙間が少ないので気密性や断熱性、防火性にもすぐれている。
は行
玄関ポーチ
ポーチ(ぽーち)/ 玄関ポーチ
戸建ての玄関から突き出している部分で、建物の屋根とは別の庇(ひさし)を持つスペースのことをポーチ、または玄関ポーチという。
マンションにおいては、住戸の玄関前に門扉付きの専用空間を設けることがあり、これもポーチと呼ばれている。